入れ歯とは

むし歯や歯周病が原因で歯を失ってしまった場合、入れ歯(義歯)を使用するのが一般的です。インプラントやブリッジといった治療法もありますが、身体的な負担や治療期間を考えると、安全かつ比較的短期間で行える入れ歯は、メリットの多い治療法だと言えるでしょう。
保険診療と自費診療の
入れ歯の違い
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保険診療
保険診療での入れ歯は、保険が適用されるため比較的安価で作製できますが、使える素材が限られています。また、作製方法も限定されるため、密着度や見た目にこだわれず、違和感を覚える可能性があります。
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自費診療
自費診療での入れ歯は、患者様の要望に合わせた素材や作製方法を選択できます。そのため、密着性や安定性に優れており、審美性も追求可能です。保険診療よりも費用が高額になりますが、耐久性も高く、快適に食事や会話が楽しめる入れ歯が作製できるでしょう。
保険診療の入れ歯

レジン床
歯肉に触れる床部分が、レジン(歯科用プラスチック)で作られている入れ歯です。保険診療で作製できるため、治療費が安価で済みます。また、ほとんどの症例で使用でき、修理が必要になってもすぐに対応可能です。
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- 治療期間
- 1ヶ月半
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- 治療回数
- 4,5回
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メリット
- 保険診療で製作できるため、治療費を抑えることができます
- 幅広い症例で使用できます
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デメリット
- 強度を保つために厚く作製する必要があるので、装着時の違和感を覚える場合があります
自費診療の入れ歯

金属床
入れ歯の主要部分に金属を使ったタイプです。プラスチックよりも強固で薄く作製することが可能で、違和感が少なく食べ物の熱も伝わりやすいので、より食事を美味しく楽しむことができます。
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- 治療期間
- 1ヶ月半
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- 治療回数
- 4,5回
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メリット
- 頑丈で薄く加工できます
- 金属から熱が伝わり患者様が味覚を感じやすくなることで、より食事を楽しめるようになります
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デメリット
- 自費診療になるため保険診療に比べ費用がかかります
- 金属アレルギーの患者様は使用できません
- 素材に重みがあるため装着した際に違和感を覚える場合があります

ノンクラスプデンチャー
留め具となる金属のバネを使用しない入れ歯です。装着時に自然な見た目を演出してくれます。また、金属を一切使用していないため、金属アレルギーをお持ちの患者様も安心です。
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- 治療期間
- 1ヶ月半
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- 治療回数
- 4,5回
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メリット
- 金属を使用しないため金属アレルギーの心配がありません
- 薄く作製することで使用時の違和感を減らす効果が期待できます
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デメリット
- 保険が適用できないため自費診療となります
- 衝撃に弱い素材で、破損すると預かり対応になるため、歯のない時期ができてしまう恐れがあります
料金表
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金属床¥275,000
歯数、使用材料によって変わります
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ノンクラスプデンチャー¥123,200
歯数、使用材料によって変わります